見知らぬ男性に「結婚してください!」

他者の他者としてのじぶん、それを経験できないとき、ひとはどうするか。ひとつには、<間あい>を超えて (<間合い>がもてない状態で )過剰に他者に接近しようとするところがあるそうです。
他人の生をじぶんの生として生きてしまう投影的な同一化や、逆に他者の存在でじぶんを満たしてしまおうという合併的な同一化などがあります。ここでは他者の不在が他者との同一化によって一気に否定されます。

駅のホームで見知らぬ男性に「結婚してください」と声をかけたアンダースーザンの意識について(「内省の構造」長井真理子)を例に挙げると、ここでは、未知の者どうしのあいだにあるべき匿名の「無関係」という関係が、間主観的な妥当性を欠いたまま、ここではいきなり、すでにある程度の親密性を有しているかのような関係へと変更されることがあるというのです。<間合い>がクッションのような弾性をもちえなくなるのです。



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