会社に任せきりだったこと

終身雇用や年功序列といった制度が揺れ始めて、改めて気付かされたことの一つに、これまでの会社依存のキャリア開発があります。

全ての社員に共通に与えられた昇進を目指すキャリアマップ。その中にいれば、まるで将来が保障されているかのように。会社に就職すれば、キャリアをデザインするという大それた発想を持たなくても、一生懸命に頑張っていれば、勤勉な国民性と右肩上がりの経済で、大勢の人が中流意識を持って、それぞれの夢を求めて生きてゆけました。

しかし、慣れ親しんできたいくつかの慣行が変わりつつあります。社会環境や経済状況の変化だけでなく、キャリアや雇用のあり方までも例外ではなくなりました。

そして、実際に雇用調整や早期希望退職を受け入れることになってはじめて、あらためてキャリアを自分で切り拓くことの大切さに気付かされることもあるでしょう。

これまで馴染んできた慣行がなくなるのは、喪失感を伴うネガティブなことかもしれません。しかし、もしかしたら今までの考え方が少し変だったのかもしれません。たった一回きりの人生のほとんどを占める職業人生、つまり、キャリアに関して、会社にまかせ過ぎだったのではないでしょうか。

高度成長時代の会社というものがそれだけ頼りになったということもできますが、なりたい自分になるためのキャリアの針路については、自分で決めることが本来のあるべき姿であるはずです。

これからの新しい慣行、つまり、自分でキャリアを切り拓くという変化は、自分を取り戻す上でプラスの要素にもなりえます。キャリアについて、個人が自律的に考えることは、面倒なことかもしれませんが、たいへんまっとうなことで、いままでなされてこなかったことが不思議なことだったのかもしれません。

私たちは、組織主導でキャリア開発された時代から、個人が自律的にキャリア発達を考えるべき時代に、さしかかっているのだと思います。

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