第1回 キャリアチャートの作成

ようこそ、キャリアプラン講座へ。

この講座は、あなた自身がキャリアプランニングの知識とスキルを見につけ、
自分で人生設計のプランニングができるようになることを目的としています。

キャリアプランを立てるには、自分が自分が送りたい人生を描くことから始まります。
自分にとって、人生の成功とはなんでしょうか?

仕事で成功すること、健康であること、家族と仲良く過ごすこと等、それぞれ理想があると思います。自分の理想とする人生はどんなものでしょうか。その理想に近づけるためには、具体的に何をすればよいのでしょうか。

長い人生をより豊かで有意義なものにするために、キャリア・プランが必要になるのです。


キャリアとは


私たちは仕事をしていく上で「キャリア」という言葉をよくつかいます。
辞書で引くと、キャリアには「経験、職業、成功、行進、進展」等の意味があることが分かります。

この講座でいうキャリアとは、人生における「職業」に関する部分をいいます。ある人が、さまざまな仕事を経験することによって蓄積された、過去の職業人生そのものを指します。

キャリアのもともとの語源は「轍(わだち)」、つまりその人の来し方です。
これまでにあなたが仕事をする上で歩んできた人生の経験が、キャリアを形成しています。

キャリアは「自分にとっての資産」であり、「自分らしい生き方をするための積み重ね」といえるでしょう。


キャリアアップの基準


キャリアはいま、多くの人たちにとって非常に重要なテーマとなっています。
なぜいま、一人ひとりが自分の視点でキャリアを見つめ直さなければならないのでしょうか。

その大きなきっかけは、日本が成熟経済に移行し、人々のライフスタイルや価値観が多様化してきたこと。そして、一つの会社に勤め上げる終身雇用制度の崩壊し、社内でのキャリアが会社主導で決められる会社依存時代の終焉にあります。

キャリアといえば、すぐに転職という言葉を連想しますが、キャリアは転職によってのみ作られるものではありません。一つの会社に長年勤務していてもキャリアは重要です。

それでは、キャリアアップの基準は何でしょうか?

一昔前のように、大企業に正社員として勤めるという枠の中で、昇進・昇格していくことがキャリアアップであった時代も、人材の流動化の中で絶対的な価値ではなくなってきています。

一方で、「自分の市場価値はいくらなのか?」という"私の値段"がブームになったりしています。どれだけ給料をとれるかをモノサシにする考え方です。

いま一度、キャリアアップとは何かを考えてみる必要がありそうです。
そもそも、キャリアにアップやダウンがあるのでしょうか?


"自分らしさ"を大切に


"自分らしさ"は、いまキャリアを考えるうえで非常に重要なポイントになっています。自分らしさに注目した時、キャリアのアップやダウンを普遍的に測るモノサシが、果たして存在するのでしょうか?

これからのキャリアは、誰かがモノサシであなたの背の高さを測るように、「あなたのキャリアアップ度はこれだけ」と言ってくれるものではありません。ましてや、「五年以内に課長になること」などというキャリア目標を他から与えられたり、指導されたりする時代ではなくなりました。

これからは、自分が本当にやりたいことは何をじっくりと考えた上で、自立的にキャリアを作っていかなければなりません。

自分の価値観と照らし合わせて、その仕事に興味が感じられるかどうか、あるいは課題に興味がもてるかどうか、仕事から達成感が得られるかどうかなど、さまざまなことが「幸せのキャリア」の基準になります。


キャリアプランの考え方


キャリアは、子どものころから人生をずっと通じて形成されます。
それでは、これからのキャリア・プランをどのように作成すればよいのでしょうか。

冒頭で述べたように、キャリアプランを立てるには、自分が送りたい人生を描くことから始まります。
まずは、自分のことを理解することが大切です。

また、自分の置かれた状況や環境は恒常的でないことを冷静に自覚しなくてはいけません。ライフステージや社会環境に変化に柔軟に対応する姿勢が必要です。

自分のなりたいイメージを明確にし、このプランを実行するために、今何ができるのか、これから何が必要なのかを見直し、できることから行動を起こすのです。そして、その目標が達成された時点で、また新たなステップへとプランを立てて実行するという繰り返しになります。

キャリアプランは、就職,昇進,異動,出向,転職,独立,起業,退職,セカンドライフなど、人生の節目ごとに見直し、戦略的に計画を立てていく必要のあるものです。

キャリアは、個人が考えて、築くものです。決まりきった正解があるわけではありません。
誰にでも、自立したキャリア開発が求められています。人生80年時代を迎えて、個人の長い人生における生き方・働き方が問われているのです。


大切なものに順番をつける


価値観は、生きていくうえで、あるいは仕事をしていく上で、大切にしたいと思っているもののことです。大切にしたいものに優先順位(プライオリティ)をつけたとき、その上位にくるものが自分にとって価値観の高いものです。

価値観のプライオリティづけは、キャリア構築の最大のポイントになります。

給料は高いほうがいい、勤務先は家に近いことに越したことはない、社風のいい会社がいい、オフィスは綺麗なほうがいい、仕事はやりがいのあるほうがいい、ステータスのある会社で働きたい、若いうちから仕事をまかせてくれる会社がいい、将来性のある会社がいい、安定性の高い仕事を選びたい、などなど、さまざまな価値観による基準があがってくるでしょう。会社選びの判断基準はたくさんあります。

このような価値基準に、プライオリティをつけることが重要です。人生において大切なことはたくさんあります。しかしそこに、優先順位をつけなければ意思決定ができません。

価値観は、さまざまな人生経験のなかで形成されます。周囲の人から影響される部分も多いでしょう。自分が成長することによって、価値観がかわることもあります。

自分の価値観について今一度考え、優先順位をつけてみましょう。


自分は何に興味があるのか


興味は、価値観と似て非なるもののようです。興味と職業の関連性については、子どもの頃を思い起こすとわかりやすいかもしれません。

例えば、子どものころに、絵を描くことが好きだった人が、デザイナーの職業に就いているのは納得しやすい話です。このように、興味の対象と職業を結びつける考え方は、昔からありました。

興味は毎年ころころと変わるものではないかもしれません。エンジニアとして成功した人が昔から機械いじりが好きだった人が多いように、興味には非常に根深いものがあります。

たとえば、学生時代は合コンにたくさん参加し「とにかく女性からもてたい」ということに興味をもっていたとします。この人が社会人になってからは社内で脚光を浴びるようなプロジェクトにリーダーになって「昇進・昇格したい」という興味に変わっていくことがあるでしょう。

しかし、この人の場合、一見、興味の対象が「女性」から「出世」に変わったように見えますが、基本的な動機である「目立ちたい」「賞賛されたい」という気持ちは何ら変わっていません。学生と社会人の環境の変化によって、具体的な行動が変わったということなのです。


キャリアの評価軸を定める


価値観も興味も、年齢や経験、環境によって変わっていくものです。
しかし、自分のキャリアの評価軸は、もっともかわりにくいもの、これこそが自分らしさなのだというものに置くべきです。誰の中にも、これだけは最後まで譲れない変わらない部分があります。自分を駆り立てている一番奥の部分、つまり、"自分の心の声"に耳を傾けてください。

表面的な価値観や興味に一部変動があったとしても、それが意味する本当の基本的な自分らしさという変わらない部分を理解してください。価値観、興味。"自分の心の声"を活かして、能力を発揮し、成果に結びつけることが「幸せのキャリア」につながるのです。


どこに達成感を見出すか


自分の価値観と仕事の目的が合致していて、意味を感じることは重要です。

「この仕事の究極の目的はなんなのか」「何を達成することなのか」「それに自分は意味を感じるのか」と考えたときに、やっても意味のないこと、自分にとって少しも重要だと思われないことに一生懸命取り組む気持ちには、なかなかなれません。

意味のある仕事とは、充実感や達成感を得られる仕事と言い換えることができます。

自分のやりがいや達成感をどこで得るのか、仕事の意味をどこで感じるのか、といった仕事の究極的な目的と自分の価値観、"自分の心の声"が一致していることは、職業の適性、つまり仕事の充実感という意味で重要です。


キャリアチャートを作成してみよう!


それではここで、過去の自分の仕事に対する充実感について考えてみましょう。

ライフデザインシートのキャリアチャートを描いてみましょう!
「キャリアチャート」は、自分が今までで一番充実していたときを+100、一番落ち込んでいたときを-100として描きます。

エクセルのメニューから、ツールバーの図形描画をONにしましょう。
キャリアチャート1

曲線のグラフは、"オートシェイプ"→"線"→"曲線"を使って描きましょう。
キャリアチャート2

文字の部分は、図形描画の"テキストボックス"で記入しましょう。

【 キャリアチャートの参考例 】
キャリアチャート3

上図を参考にして、仕事だけでなくプライベートも含めて考えてください。あなたは、いまどこにいるでしょうか?


お疲れ様でした!


第1回 キャリアプラン講座では、キャリアチャートを作成しました。

いかがでしたか?

今回の講座は、説明が多くて大変だったでしょうか。
しかし、何故キャリアについて考えるのかを知っておくことは大切なことです。

そして、キャリアチャートを作成することで、これまでのキャリアや生活を振り返って、自分が自分らしかったとき、そうでなかったときを確認できたことと思います。


さて、次回の第2回 キャリアプラン講座は、自分理解がテーマです。
正しい自己理解なくして、キャリアプランはなりたちません。

お楽しみに。


それでは、また。 ごきげんよう!

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