第3回 家計の損益計算書 年間収支表の作成

こんにちは。ライフプラン講座へようこそ。

前回は、家計の貸借対照表であるバランスシートを作成しました。

第3回ライフプラン講座では、家計の損益計算書「年間収支表」を作成します。

あなたは、自分の給与明細や源泉徴収表を、じっくりと見たことがありますか?

給料から天引きされているものや税金の額、手取りの金額の計算をしてみましょう!


1年間の収入と支出


年間収支表は、単年度(1年間)の収入と支出の内訳を表にまとめたものです。
家計の場合は、1月~12月の間で計算するのが良いでしょう。

収入と支出の差額が、残ったお金(貯蓄できるお金)になります。
マイナスの場合は、貯金から食いつぶしてしまったお金ですね;;


家計簿で日々の収支をチェック


毎日こまめに家計簿をつけている人は、すぐに年間収支表を作成することができます。
もちろん、誤差もほとんど生じません。素晴らしいです!!

家計簿をつけていない人は、これから頑張って年間収支表を作成しましょう。

ライフプランを作成するために収支表を作成するのは、年に一回で構いません。
毎日は大変だという人でも、1年に一回だけなら、作成できますね!


給料明細を見てみよう!


毎月なにげなくもらっている給料明細ですが、自分が働いて得た大切なお金です。
支給額や差し引かれる控除額は、ちゃんと把握しておきましょう。

給料明細

①基本給

毎月の給与のベースになるものです。
会社の規定により、年齢給と職能給を合わせて決定されるのが従来までの基本ですが、
最近では年俸制や成果報酬の会社も増えてきていることと思います。


②総支給額

基本給に各種手当てを加えた給与の総額で、額面とも言われます。


③社会保険料

一般に健康保険、厚生年金、雇用保険の3種類です。


④税金

給与から引かれる税金は所得税と住民税の2種類です。
所得税はその月の支給額を基に源泉徴収され、住民税は前年の所得に対してかかります。


⑤その他控除

社会保険料と税金の法定控除以外のもので、会社の制度により様々です。
組合費、寮や社宅の利用料などが一般的でしょう。
社内預金や財形貯蓄、団体扱いの保険料なども天引きされます。


給料明細をチェックしてみると、額面金額に比べてずいぶんと少ない額しか銀行に振り込まれていないことがわかります。

引かれているお金の内容をチェックしましょう。
純粋に支払いにまわっているお金は、税金と社会保険料です。よくよく計算してみるとかなりの金額ですね。会社員(サラリーマン&ウーマン)は大変なのです。

その他の支払い分は、会社の団体扱いで加入している保険料です。保険料の負担だけでなく、保証の内容も一度確認しておくと良いでしょう。

給料から引かれているけど、実は自分自身の貯蓄にまわっているのが社内預金や財形貯蓄、持ち株会などのお金です。毎月いくら積み立てているかチェックしましょう。

手取りというと、一般的には銀行に振り込まれる金額のことですが、これら「給料から引かれているけど実は貯蓄」のお金をプラスした金額が、本当の意味での手取りです。
さあ、ホントはいくらもらっていますか?

計算したら、ライフデザインシートの手取りの「毎月給与」の部分を埋めてみましょう。

毎月給与

同様に、「ボーナス」の手取りも入力してください。
共働きしている家族がいたら、同じように記入してください。


源泉徴収票を見てみよう!


毎年、会社からもらう源泉徴収票で一年間の可処分所得を計算することができます。
可処分所得とは、額面金額から社会保険料と税金(所得税・住民税)を引いた収入です。

可処分所得

① 支払い金額

一年間に受け取った給与・賞与の総額です。


②社会保険料等の金額

一年間に支払った健康保険、厚生年金基金、雇用保険などの総額です。


③源泉徴収税額

一年間に支払った所得税の総額です。


④住民税

前年の収入に対して課税されたものが給与から天引きされていますが、源泉徴収票には記載されていません。給与明細に記載されている住民税から、一年分の総額を計算してください。


それでは、ライフデザインシートの収入の部分を埋めてみましょう。

ライフデザインシートの収入

「税込みの年収」は、①の支払い金額です。

「社会保険料」は、②の社会保険料等の金額です。

「税金」の欄は、③の源泉徴収税額と④の住民税を足した金額を入力してください。
共働きしている家族がいたら、同じように記入してください。


ところで、可処分所得は、先に計算した手取り合計と一致しましたか?
可処分所得は、給与明細の「その他控除」が引かれないので、銀行に振り込まれる"手取り収入"とは異なる場合があります。

一年間の可処分所得は、源泉徴収票をベースに計算すると良いでしょう。


支出をチェックしてみよう


次は、ライフデザインシートの支出の部分を埋めてみましょう。
毎月支払っている金額とボーナスで支払っている金額を入力してください。

家計簿をつけていないひとは、計算が大変かもしれませんが、年に一度のことと思って頑張りましょう!
(白い部分の空白を埋めるだけで、大丈夫です。)

家計簿支出

レシートや領収書が無くてどうしても分からない人は、次の簡便法の計算式で、毎月の支出の総額を算出してください。

  収入(可処分所得) - 貯蓄額 = 支出

簡便法で計算した支出の金額を、適当な項目に大体で割り当ててみてください。

次回はちゃんと支出が計算できるように、一ヶ月分の支出の記録を残しておくことをオススメします。


年間収支表を完成させよう!


それでは、年間収支表の空白部分を埋めてみましょう。
収入に「その他」の収入がある場合は、記入してください。

その他の収入

支出の「その他」の欄は、収入合計と支出合計の合計額が一致するように、金額を記入してください。

その結果を、月々の支出の「その他」と、金額が大きく違わないか確認しましょう。

月々の支出

多少の誤差や四捨五入による計算上の誤差も発生するので、5万円~8万円程度の違いは大丈夫です。
金額が大きく違う場合は、月々の支出に誤りが無いか、確認してください。


分析のポイント


年間収支表を見て、この年だけの特別な臨時的・一時的支出がないかどうかを確認したうえで、収支差額の金額と、支出の内容をチェックしてください。収支差額がプラスの場合は、その金額だけ資産(通常は金融資産)が前年より増加しているか確認しましょう。

その金額だけ増加していない場合は、支出の漏れ、すなわち用途不明金が発生しているということです。用途不明金の金額が大きい場合は、その原因を追究しましょう。

ところで、用途不明金というと、無駄遣いしたお金と思いがちですが、多かれ少なかれどの家庭にも存在します。重要なのは、毎年どの程度の用途不明金があるのかを確認することです。

収支表を繰り返して作成する事で、だんだんと慣れてきて、計画表の質も良くなってくるはずです。


(おまけ) 家計簿をつけてみる?


今回の収支表の作成では、支出項目の金額がよくわからずに苦労された方もいるのではないでしょか?

家計の現状を正確に把握するためには、やはり家計簿をつけるのが一番です。

家計簿は100年前からつけられていたのをご存知ですか? 婦人之友を創刊した羽仁もと子さんによって1904年に考案されたそうです。家計簿ができて100年! 代々受け継がれていた歴史があるのですね。

いまは、パソコンを使って比較的楽に家計簿をつけることができます。
無料の家計簿も探せばありますので、試してみてください。


お疲れ様でした。


第3回 ライフプラン講座では、年間収支表を作成しました。

いかがでしたか?

年間収支表を作成することで、この一年間の家計の収支バランスが確認できたことと思います。

これまでの講座でバランスシートと収支表を完成させたことによって、家計の体力を把握することができ、将来のキャッシュプロー表の分析をする基本データができあがりました。

さて、次回の第4回 ライフプラン講座では、いよいよ家計のキャッシュフロー表を作成します。
ライフイベント表に入力したあなたの夢は、実現できるでしょうか?
未来はだれにもわかりません。
しかし、おおまかなイメージをキャッシュフロー表でつかむことができます。
夢を叶える準備のひとつになるかもしれません。

お楽しみに。


それでは、また。 ごきげんよう!

このエントリーを含むはてなブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録            

ライフプランTips

キャリアプランニングTips

コーチングTips

傾聴Tips

このページの先頭へ