第4回 家計の超長期資金計画 キャッシュフロー表の作成

こんにちは。ライフプラン講座へようこそ。

前回は、家計の損益計算書である年間収支表を作成しました。

第4回ライフプラン講座では、家計の超長期資金計画書「キャッシュフロー表」を作成します。

ライフイベントをもとに、未来の収支状況や貯蓄残高の推移をシュミレーションしてみましょう。

あなたの未来は、大丈夫ですか?


キャッシュフロー表ってなに?


キャッシュフロー表は、年間の収支表を年表形式につづったものです。

現状の家計を出発点として、ライフイベント表で計画した将来の出来事にかかる予算を取り込んだ長期の資金計画を作成し、将来の家計状況がどう推移していくか予測してみましょう。

家計の未来をシュミレーションし、ある程度のイメージをつかむことができます。
夢が資金面で実現できるかどうかの予測ができ、現状と未来の問題点が把握できます。
キャッシュフロー表
(画像をクリックすると、拡大して見ることができます。)


キャッシュフロー表を作成することで、夢の実現に向けてどのように準備をしたらよいかが見えてきます。途中で貯蓄残高がマイナスになる可能性があれば無駄な支出を減らしたり、積み立てを開始したり、資産運用を見直すなど対策を立てることができます。

対策には、収入を増やす・支出を減らす・資産を運用するなどが考えられます。


キャッシュフロー表を作成する時の注意点


キャッシュプロー表は、未来の収入および支出の話であるため、いろいろな前提や仮定のもとに作成します。従って、現実とぴったり一致するものではありません。

色々なパターンを作成してみましょう。未来の収入や支出、貯蓄の金額など、前提や仮定を変更して何回かシュミレーションしてみてください。

夢が実現できる、無理のない、納得できるキャッシュフロー表を作成しましょう。

そして、作成したら終わりではなく、継続的なメンテナンスが大切です。
長い人生において、社会制度や金融・経済環境は変化します。あなたの夢や価値観も変わってくるかもしれません。なにより、あなた自身が常に成長し続けています。

ライフプランの変更があったときだけでなく、情勢変化に対応する意味でも、その都度、軌道修正が必要です。見直しは、年に一回は行いましょう。


キャッシュプロー表を完成させよう!


それではいよいよ、キャッシュフロー表を作成していきましょう。

キャッシュプロー表では、一年単位で各年の収支を計算します。1年は年末で区切り、単位は万円(万円未満四捨五入)としてください。

・収入の入力

収入は、前回の講座<年間収支表>で計算した可処分所得を入力します。
キャッシュフロー表2


・上昇率の設定

未来を予測するキャッシュフロー表では、ライフイベントごとの予算や、今後見込める収入を予測額にします。その際には、給与・物価・教育費などの上昇率を加味する必要があります。

また、運用によっていくら残高を増やせるかの計算をするため、金融資産の運用利率も予測します。
キャッシュフロー表3

この上昇率の設定によってシュミレーションは変わってくるため重要です!

ただし、よく分からない場合は、最初は変動率を考慮せずに0%でも構いません。
毎年見直しをする際に、去年と比べて今年の変動率がどうだったかを計算してみて、今後の予測値を変更していけば十分です。

なお、生命・損害保険料・住宅ローンには上昇率の設定は必要ありません。

<参考>
変動率の計算式    各年次の数値=現在価値の数値*(1+変動率)**経過年数
貯蓄残高の計算式  貯蓄残高=前年の貯蓄残高*(1+運用利率)+年間収支


・支出の入力

支出の項目は、前回の講座<年間収支表>で計算した基本生活費,住居費,保険料,教育費などを入力します。加えて、ライフイベント表に記入した一時的な支出なども入力します。上昇率も設定してください。
キャッシュフロー表4


収支合計、支出合計、年間収支(=収入ー収支)は、収入と支出を入力シートに記入すると、完成シートに自動計算されて反映されます。
なお、完成シートでは、未来の支出や収入に上昇率を加味した金額が自動計算されます。

貯蓄は、支出として入力しません。収支がプラスであればそのプラス分が貯蓄したことになります。収支がマイナスであれば、貯蓄を取り崩すことになります。


・貯蓄残高と運用率の設定

前年の貯蓄残高を入力します。入力シートに入力すると、完成シートでは運用率を加味した数字が自動計算されます。
キャッシュフロー表5

キャッシュプロー表を作成すると自動的に、貯蓄残高グラフ、収入と支出の年次合計グラフも完成します。
貯蓄残高グラフ
(貯蓄残高グラフの例)


分析のポイント


まず、完成シートの最下段である貯蓄残高の推移を確認してください。
この金額が家計の安全弁として考えている予備費を下回ることがないかどうかチェックします。
年次合計グラフ
(画像をクリックすると、拡大して見ることができます。)


そして次に、自動作成される二つのグラフをチェックしてみましょう。

【収入と支出の年次合計グラフ】
収支グラフを見ると、収入と支出の推移を見ることができます。
収支グラフ

収入と支出のバランスをチェックするために、このグラフを利用しましょう。
キャリアアップや生涯通用するスキルを見につけて収入を増やしていく、日々の家計を見直して支出を努力をするなどの対策が必要になってくる場合もあります。


【貯蓄残高グラフ】
貯蓄残高グラフを見ると、貯蓄残高の推移を視覚的に確認することができます。
このグラフで、残高がマイナスになってしまう場合には、キャッシュフロー表の見直しを行わなければなりません。
貯蓄残高

見直しは、年間収支表を基本に、収入増加の方法はないか、支出削減の方法はないか、資産の運用方法を工夫できないかを検討します。また、ライフイベント表の予算を変えたり、実行を遅らせたりすることで対処でき場合もあります。


お疲れ様でした!


今回作成した【バランスシート】【年間収支表】【キャッシュフロー表】で、家計の状態を年に一回チェックしていけば、老後を迎えても引き続きかかりそうな生活費の金額や、遺族が必要とする生活資金、住宅購入後の住居費にあてられる金額などを、現在の家計から見積もることができるようになります。

人生設計は、一度のライフプランニングで、全て終了するというものではないと思います。
最初から完璧なものを作ろうとせず、まずは作ってみることが大切です。

そして、繰り返して年に一回見直しをしながら、作成し続けていく事で、精度がどんどん高まってきます。

これを機会に、年間ベースで家計の現状を把握してみましょう。年一回だけならば、続けられるはずです。家計の健康診断だと思って続けていきましょう!


さて、次回の第5回 ライフプラン講座では、ファイナンス目標を作成します。
収入と支出の勉強の次は、貯めて増やすための資産運用の勉強です。


お楽しみに。


それでは、また。 ごきげんよう

このエントリーを含むはてなブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録            

ライフプランTips

キャリアプランニングTips

コーチングTips

傾聴Tips

このページの先頭へ